ゴルフアプローチショット
転がすときショートアイアンを使うべきか
アメリカのプロゴルファーには、1本のウェッジでさまざまな距離を打 ち分ける人が多い。
これは転がすときも同じです。彼らは、SWやLWのようなロフトのあるクラブでも
転がしてくることが珍しくありません。
日本では、昔から「転がしはショートアイアンで」といわれてきました。
ビギナーのころ、上級者から「SWより7番アイアンで転がせ」とアドバイスされた人も多い
はずだが、では、なぜ、アメリカのプロゴルファーには、ロフトのあるウェッジで
転がそうとするのか?
ひとつには、彼らは1本のウェツジを自分の手と一体化す
るほど使い込んでいるからだが、もうひとつ理由がある。それはトーナメントが開
催されるようなアメリカのコースのグリーンは、とてつもなく速いからです。
高速グリーンに対するアプローチで"転がし"を選択した場合、そのキャリーと
ランの比率は、”公式”があてはまらないケースが多い。
想像以上にボールが転がってしまうのです。
まして、カップが下り傾斜にあるようなとき、"転がし"にショートアイアンを使
えば、どんなにソフトに打っても、ボールは加速して、グリーンの外に出てしまうこ
とも珍しくありません。
その点、SWやLWは、フェイスを少しくらいかぶせて打ってもスピンがかかるか
ら、少々強めにボールをヒットしても、ピンを大きくオーバーすることはありません。
逆に、ダフリ気味に入ってスピンがかからなかったときでも、今度はキャリーが出
ないかわりにランが出るから、そこそこのところに寄ります。
つまり、アメリカのプロが転がし(アメリカではチップショットという言い方を
することが多いが)にもロフトのあるクラブを使用するのは、大きなミスをしないため
の"保険"をかけるという意味があるのです。
その打ち方だが、基本は前項の「身体の回転を使った打ち方」と同じです。
それに加えて、
@ボールをもっと右に置く。
Aフェイスをかぶせる。
B体重配分は左足7、右足3の割合。
このショットでいちばん多いミスはダフリだが、ボールを右に置くと
ダフリにくくなる。素振りをしてへッドと地面の接地点を確認しよう。人によって
は、右足よりさらにボール1〜2個分外側でもいいはずです。
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